食の職人への道

一品の料理を極める職人になろう

調理師やシェフ、板前など、その分野で料理のプロとしての幅広い活躍も素晴らしい料理の道ですが、この世界にはもう一つ、一品を極める道があります。料理は、作り手や素材が少し違うだけで、味が全く異なります。それは、シンプルなものであればあるほど、必ず作り手の個性が味や形となって現れます。そうした個性ある自分の料理が認められたとき、人は遠方からでもはるばるあなたの料理を目指して食べに来てくれます。

ただ、素晴らしい一品を極める職人になるためには、それだけの熱意と根気がなければなりたちません。しかし、厳しい修行を終えた人にこそ作れる素晴らしい一品があると思います。あなたはどの料理で、たくさんの人を惹きつけたいですか?

職人の必要資格とお仕事紹介


では、食に関する職人のお仕事を見てみましょう。ここでは、職人として活躍するための必要資格も紹介しています。但し、資格は『必須資格』と「取得が望ましい資格」とにわけられます。複数ある場合には、資格内容の違いと今後資格がどのように生かせるかを考えて選択する必要があるでしょう。

但し、どの職種であっても販売店や飲食業として開業する場合には、『食品衛生責任者』の資格が絶必です。
※○=必須資格 ◇=必須ではないが、持っていることが望ましい資格

パン職人

パンを専門的に製造します。洋食や洋菓子の世界ではブーランジュとも呼ばれます。パンと一口にいっても、デニッシュやブリオッシュ、パイなど種類によって原材料や製造工程も多種多様です。原材料の配合や仕込み、発酵、焼き工程までの製造の知識を熟知し、スタンダードなものから消費者のニーズにあったオリジナルのパンなども製造します。レストランやパン屋、ホテルにて修行のち責任者になるほか、修行後は独立開業という道があります。

資格情報

◇国家資格「パン製造技能士」
原則として実務経験が必要。経験期間は、職種学科に関する学歴や職業訓練歴によって短縮されます。


和菓子職人

伝統的な日本の菓子を製造します。和菓子と一口に言っても、お餅やお饅頭などの生菓子、ようかんや最中などの半生菓子、お茶と一緒に食べる干菓子などいくつか種類があり、その中でも蒸す、練る、焼くといった工程があります。長い歴史の中で生きてきた手法を守りながら、季節や口にする人のことを考えて作ります。和菓子は季節と生活習慣の行事が強く結びついています。手先の器用さと美的センスを持っていると心強いでしょう。

資格情報

◇「製菓衛生師」「菓子製造技能士」
原則として実務経験が必要。経験期間は、職種学科に関する学歴や職業訓練歴によって短縮されます。


すし職人

魚介をさばいてネタにし、手のひらにのせてお寿司をにぎります。ネタの下ごしらえや寿司飯の準備を含める開店の準備のほか、お客さんとコミュニケーションをとりながら、食事のスペースや好みを聞き出し満足してもらえるお寿司を握ります。魚のさばき方や調理法は理解必須。また、魚介の下処理や食器洗い、店の掃除も立派な仕事のひとつです。そうした長期間の修行を経て一人前の職人になります。

資格情報

◇特になし


そば職人

蕎麦専門店やその他和食店にてそばの実を挽いて粉をこねて生地を作り、そばを裁断して湯で揚げるまでの一連の工程を手際よく行ないます。粉の状態を見て水加減を調整するなど、経験でしかなしえない業を使って蕎麦を一定のレベルでお客様へ提供します。ときに機会を使って生地をつくることも。修行時には蕎麦には触れず掃除や皿洗い、粉の管理などを任されるが、やがて打ち方やつゆの作り方、天ぷらの揚げ方を教わり一人前になります。修行後は独自の蕎麦の味を追及し、独立開業という道が開かれます。

資格情報

◇特になし。


うどん職人

うどん専門店や和食店で生地からうどんを作るのが仕事です。うどんのつゆや、お店で出すその他の総菜を作るのも仕事です。気温や湿度によって変化しやすい主材料の小麦粉は経験からその状態を見て、塩水の加減と打ち方の加減を調整し、一定レベルのうどんをお客様へ提供します。ゆで時間も、仕上がりに大きく影響します。修行時から研究した独自の味で修行後は独立開業という道が開かれます。

資格情報

◇特になし。


パティシエ(洋菓子職人)

ケーキ、パイ、チョコレート、ビスケット、ムース、アイスクリームなど、洋菓子を専門に作る仕事です。とは言っても、洋菓子には大きく分けて、小麦粉を使った練り粉菓子、ボンボンなどの砂糖菓子、アイスクリームなどの氷菓があり、さらに練り粉菓子は保存性によって生菓子、半生菓子、焼菓子に分けられます。パティスリー(洋菓子店)やホテル、レストランなどで、見た目、味を考慮し、またお客様のニーズにあわせたオリジナルのお菓子を作ります。スタンダードなお菓子でも材料や作り方、見た目に一工夫を加えて自分だけのお菓子を作っていくことで喜ばれるお菓子ができ、修行後には独立開業という道が開かれます。また、お菓子の中でもチョコレートだけを専門に製造するチョコらティエ(チョコレートの職人)もいます。

資格情報

◇「製菓衛生師」「菓子製造技能士」
原則として実務経験が必要。経験期間は、職種学科に関する学歴や職業訓練歴によって短縮されます。


ふぐ調理の職人

ふぐを調理できる料理の職人です。ふぐは猛毒を持つ魚です。そのため、各都道府県の条例でふぐの取り扱いには規制がかかっています。毒があるふぐの内臓や皮などを取り除くには、免許を持つ人がさばかなければなりません。食べる人の命を守るためにも高い技術をもつふぐ調理の職人が安全に調理します。和食店やホテル、高級料亭でふぐを捌くのが主な仕事です。ふぐの専門店を開業する道も。和食の職人かつふぐ調理の職人になることで、道はさらに開けるでしょう。

資格情報

○「ふぐ包丁師」
各都道府県によって受験資格は異なります。